モンスターカレンダー

« 2005年3月 »
12345678910111213141516171819202122232425262728293031

神々の遊ぶ庭

| コメント(4) | トラックバック(0)

神々の遊ぶ庭(カムイミンタラ)、最近この言葉がとても心地よく心の中に響くようになってきた。
特に何かの切っ掛けがあったわけでも無いけれど、時々その言葉が頭の中に浮かんできて、そうすると何となくうっとりとした気持ちになってくるのだ。
ちょうど昨日、倉本聡エッセイドキュメンタリー「カムイミンタラ 北海道・神の大地の物語」がテレビ北海道で放映された。

ニセコにスキーに行っている時間帯だったけれど、これは絶対に見逃せないと思い、念のためにパソコンとビデオの両方で録画して家を出たくらいだ。
倉本親子が空知川から石狩川を経て日本海までカヌーで下り、それに合わせて美しい映像を織り交ぜながら倉本聡が北海道の自然に対する思いを語るというものである。
期待通りの面白い内容だった。

特に川下りの様子が結構リアルで、「サポートの人はどんころのスタッフの人だなー」とか、「この瀬は自分も下ったことがある場所だ!」とか、娘さんが瀬の中で沈しかけると「あー、ここで沈した方が面白かったのに」などと無責任に喜んでいた。
ただ、川が人工的に改修されるのを批判しておきながら、最近完成したばかりの滝里ダム湖の湖畔にあるオートキャンプ場に泊まったのは、「何か変だなー」という印象である。
まあ、「原発反対の人間のくせに普段は電気に包まれた生活をしているだろう」とか、「環境保護を唱えているのに車で走り回る人間はおかしい」などと馬鹿なことを言うつもりはないが、演出としてはまずかった気がする。
演出家の倉本さんにこんなことを言ったら怒られるかな。(^_^;

番組の中では宮島沼の映像も出てきたのが嬉しかった。
僕が現地で見たのは、秋の夕方にマガンや白鳥の群れが沼に戻ってくる様子だったが、春先の日の出前、マガンが一斉に飛び立つ様子もかなり迫力がありそうだ。
この光景を楽しむためには、やっぱり現地で車中泊するしかないのだろうか。

それと春国岱の野鳥の話しも出てきたが、風蓮湖や春国岱付近は僕が現在興味を持っている場所の一つである。
札幌から遠いので、なかなかこの付近をゆっくりと見て回る時間を取れないのだが、今年は何とかして訪れたいものだ。

番組の中で倉本さんが話していた、神々の遊ぶ庭は身近なところにもいっぱいあるという内容には私も同感である。
そんな神々の遊ぶ庭を探しに今年もキャンプへ出かけることにしよう。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.hokkaicamp.com/blog.hokkaicamp.com/mt5/mt-tb.cgi/315

コメント(4)

ヒデさん、こんにちは。

私も見ました・・・と言っても仕事中に少してだけ見る時間があり釘付けになりました。自然どうのこうのって言うのももちろん興味はありましたが、倉本さんが乗ってたやつ・・・シーカヤックですよね?そちらに気をほとんど取られていました。自分がやりたい事もソロテントを積んで気ままに川下り・・・頭の中はモンベルのボイジャー460Tでいっぱいです。取りあえずは夏前までにカヤックです。

kenjiさん、こんにちは。

あれはシーカヤックじゃないです。
私も変わったカヌーだなーと興味を持っていたので、船体の文字で検索してみたら見つけました。
100万円以上のオーダーメードカヌーだそうです。(^_^;
http://www.uchiki.com/hyousi.html


kenjiさんはボイジャー460ですか。
姫さんの志向とはかなり違いそう・・・。(笑)
早く一緒にリバーツーリングに行きたいですね。(^_^)

私は自然が大好きです。今でいうアウトドア‐です。決して日本人特有の流行りのアウトドア‐ではありません。猟期(12月から1月)には一人で北海道東部に行き、約2・3カ月自給自足の生活を行っていました。もちろん、鉄砲、釣り道具、キャンプ道具等を持ってのことですが。

原則的
に人工物のない原生林をベースキャンプとし、川が凍る前は魚を釣り、燻製にし、べスキャンプに保存しておきます。また狩猟が解禁となると、エゾシカを撃ち解体し、捨てる物のないほど自然からの恵みを活用し、これから来る恐ろしい冬を生きるための食糧としています。シカを倒すと心臓が止まってから約15分で腐敗菌が活動し始めるために、5分以内に皮をはぎ、内臓を抜き各部位ごと温度を下げます。

そこで一息をつき、周りを見回すと私から15mくらい離れた15mほどの距離の所にキタキツネがびっしりとお行儀よく座っています。また上を見上げると空が真っ黒になるほどカラスやオジロワシが木の枝にとまっています。私は原則としてビタミンの補給を考えシカの筋肉だけではなく、内臓も持ち帰ります。それでも少しは自然に返すものがあり、彼らはそのおこぼれをもらうため私の後をつけてきたのだと思います。また、道東は雪が少なく、真冬でもクマが行動しますので、最新の注意が必要です。特に発情期のオスは攻撃性が強く私がテリトリーに入ると、すぐに攻撃してきます。エゾヒグマはエキノコックスの中間媒体であるため、向かってきたクマは10m程まで寄せ、強力なライフルで頭部を撃ち、脳みそを吹き飛ばします。肉は食べられませんが、皮を欲しがる人もおりますので塩漬けにし、ベースキャンプに保管しておきます。

私は根室半島付け根にある温根沼付近でカヌーキャンプをしたことがありますが、一応北海道の原野に入るときにはテリトリーとするアイヌのボスにご挨拶と、生き物をとることの
許可をもらうことにしています。そこで感動したことですが、「カムイミンタラ」に出てきたカワセミというカヌーに乗り、ベースキャンプを探していたところ、良い場所を見つけ上陸したところ、ビロードのような苔のじゅうたんのあるところに何か不自然なものがいくつかありました。苔をとってみると、まさしくそれはかまどの跡でありその近くには白鳥と思われる骨の山がありました。アイヌのボスが言っていた、200年前の話を思い出し、ここが冷害で飢餓寸前の人々が温根沼で白鳥を獲り、飢えをしのいだ場所だと確信しました。それ以降、私はその場所を白鳥鍋の丘と名付けました。人工物を一切見ず、勿論、人と会うことも全くなく自分一人で食料を獲りキャンプをしていると自然の素晴らしさ等、感謝の気持ちで心が満たされます。もちろん、吹雪や獲物がとれない時の飢えと寒さといった命がけの試練は受けますが、
命をかけてでも大きな感動と喜びを感じます。

この文は35年ほど前、倉本聰に送ったものの一部です。私の誘いから倉本聰もカヌーに乗るようになり、自然に対し特に興味を持つようになりました。あっという間の40年でしたが、私も倉本聰も未だに素晴らしいことを発見し、感動しています。

テレビ番組「カムイミンタラ」をご覧になって頂きありがとうございました。私と倉本聰で作った番組です。 
 ウチキ・カヌー&エアークラフト社長  打木 馨

打木さん、コメントありがとうございます。
「カムイミンタラ」そしてウチキカヌーの制作者の方からコメントをいただき光栄です。
この放送を見てからもう13年。
その内容もはっきりとは思い出せませんが、自分の書いた文書を読み返して、とても良い番組だったことを改めて感じています。

温根沼でのお話、素晴らしいですね。
私も春国岱の奥の方でキャンプをしたことがありますが、まさに荒野と言った感じの場所で、日本にもこんな場所があるのだと感動しました。
打木さんのされていたようなキャンプに憧れます。

私も、新たな発見と感動を求めて、これからもアウトドアに出かけなくちゃダメだなと改めて思いました。
ありがとうございました。

コメントする

最近のコメント

神々の遊ぶ庭
L kenji 03/22
L ヒデ 03/23
L 匿名 02/28
L ヒデ 03/01

札幌興農園
L 小倉 宏 06/28
L ヒデ 06/28
L 小倉 宏 07/01

思わぬ快晴目国内
L ぽんた 02/06
L ヒデ 02/07

冷え込んだ朝
L ぽんた 01/25
L ヒデ 01/25

四国お遍路
L untikusai 11/08
L ヒデ 12/18

アーカイブ