約1200キロの遍路道ですが、その大部分はアスファルト舗装された一般道。
昔ながらの遍路道が残るのは、本当の山の中だけです。
距離的には世界遺産にも指定されているスペインの巡礼路とほぼ同じですが、この辺が大きな違いなのかも。
でも、四国の遍路道も変化があって飽きることがありません。
ごく一部ですが、そんな遍路道の様子を紹介してみます。
「遍路ころがし」と呼ばれる急な山道が何箇所もあります。
お年寄りのお遍路さんにとっては厳しい道ですが、普段から山登りをされている方なら恐れるほどのこともありません。
ただ、1日に20~30キロ歩く中での山登りですから、きついことは確かです。
そんな遍路ころがしの道をかみさんは、「アスファルト舗装の道より歩きやすい」と言って、「こいつは天狗か!」と思えるような速さで駆け上っていきます。
山道の大部分は杉林ですが、たまにこんな竹林もあります。
北海道育ちの私たちにとっては憧れの竹林。
良く手入れされている竹林って、本当に美しいですね。
徳島の1番札所から歩き始め、23番札所を過ぎて高知に近づいていくと初めて海が見えてきます。
この時は感動しますが、その先高知県に入って室戸岬、足摺岬と回る間、嫌と言うくらいに海を眺めなければなりません。
でも、山育ちの私にとっては海の風景はやっぱり良いです。
土佐清水の大岐海岸の様に、砂浜が遍路道になっているところもあります。
波打ち際のぎりぎりを歩かないと、砂に足が取られて歩きづらいです。
サーファーも沢山いて、その前を昔ながらの菅笠に白装束で歩くのって、何だかとっても違和感があります。(笑)
二人ともカヌーが趣味なので、橋を渡るときは必ず立ち止まって川の様子を眺めます。
四国の川って魚影が濃いですね。
大体は魚の姿を確認できます。
次に四国に来るときは絶対にカヌーを持ってきます。(笑)
こんな山里を歩いていると、自分でもテンションが上がっているのを感じます。
山里萌え、山里ラブな私です。(笑)
古い町並みを歩くのも楽しいです。
でも、大抵そんなところは道幅も狭いので、交通量の多い道だったら恐怖を感じます。
水田の収穫が終わった跡にコスモスを植えているところも多かったです。
遍路道周辺にあえて植えてくれているのかな?
高知市近くの広大なコスモス畑には圧倒されました。
歩き遍路にとってはトンネルは難所の一つです。
写真のようなトンネルならば楽しいのですが、交通量が多くて歩道の無いようなトンネルだったら恐怖です。
そんなトンネルのある場所には、昔ながらの山越え道もあるのですが、どちらを通るか、毎回選択に迷います。(笑)
橋は難所じゃありませんが、この浦戸大橋だけはかみさんにとって最大の難所だったみたいです。(笑)
歩道幅が狭くて交通量が多く、おまけに海面からの高さは50m。
「写真撮るから止まって~」って声をかけても、足元だけを見たままひたすら歩き続けていました。
金網フェンスがあるから、そんなに怖がることないと思うんだけど。
ちなみにこのフェンス、ここで自殺する人が沢山いたので自殺防止のために設置したのだとか。
遍路道の中には写真のような道もあります。
昔ながらの遍路道がこんな形になって残っているのでしょうね。
でも、電柱に張られた道案内用の小さな矢印シールを見逃すと、すぐに道に迷ってしまいます。
色々と楽しいことが一杯ある遍路道歩きなのです。
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