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お遍路の宿

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50泊、今回の四国巡礼の旅では、本当に色々な宿に泊まりました。
その内訳は、無料の宿で9泊(通夜堂5泊、善根宿1泊、大師堂1泊、テント2泊)。
有料の宿が41泊(宿坊3泊、ゲストハウス2泊、ビジネスホテル5泊、民宿10泊、旅館20泊、国民宿舎1泊)で、そのうち素泊り18泊、食事付き23泊となっています。
民宿と旅館、ホテルの区分はちょっといい加減ですけどね。
「食事付きの宿に泊まっていると魚や刺身ばかりで飽きてくる」なんて話を何度も聞きましたが、コンビニ弁当を毎日食べているともっと飽きてきます。(笑)

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四国では、歩き遍路の人が無料で泊まれるように境内に通夜堂と呼ばれる施設を用意してくれている寺があります。
今回の遍路旅で一番最初に泊まったのが6番札所安楽寺の通夜堂です。
写真の山門の2階部分に泊めていただいたのですが、実はここは鐘付き堂になっていて、中には大きな鐘がぶら下がっています。
さすがにこの鐘は今は使われていないようですが、知らずに中に入ると目が点になると思います。
私たちは最初にここに泊まったので、この後はどんなところでも臆することなく泊まれるようになりました。(笑)

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17番札所井戸寺の通夜堂にもしびれました。
本来の通夜堂は、泊まる場所がなくて困っている歩き遍路を助けるための施設なので、納経時間の終わる午後5時頃にならないと入れてもらえませんし、まして予約して泊まれる施設ではありません。
ここでは幸い午後3時前から使わせてもらえましたが、写真のような場所にある通夜堂なので、日中はお遍路さんが周りを歩き回っています。
5時になるまで、この狭い小屋の中で息を潜めていました。(笑)

通夜堂にも色々あって、シャワーが付いていたり、キッチンや空調完備のところもありますが、泊まれるのはせいぜい数人。
今回はお遍路のシーズンオフに近かったこともあり、5泊した中で同泊者がいたのは1箇所だけでした。
その他に、先客がいて泊まれなかったところが1箇所ありましたが、宿坊もやっている寺だったので事なきを得ました。
通夜堂泊を予定して行動するのは、かなりリスキーなので、お勧めはできません。(笑)

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無料で泊まれる施設として善根宿もあります。
個人や会社等で、歩き遍路が無料で泊まれるように用意してくれている施設のことです。
通夜堂以上に、その施設の内容は様々です。
今回利用させていただいた鴨の湯さんの善根宿は、隣接する温泉でお風呂に入れて、洗濯機まで使える充実した宿でした。
それでも、壁と屋根はあるけれど、天井部分は開いているので蚊が入ってくるし、駐車場の片隅なので温泉の営業が終わるまで車の出入りが煩いし、決して快適な宿ではありません。(笑)

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こちらも善根宿のようなものですが、千人宿記念大師堂にも泊めていただきました。
中には空海(弘法大師)が祀られているので、朝は般若心経を唱えました。
向かいのうどん屋さんのおじいちゃんが熱心にお遍路さんの接待をされていたようですが、最近亡くなられたようで、現在は息子さんが管理されているみたいです。

置いてあるノートを見ると、大晦日の遅い時間帯に泊まりにきた人もいるみたいで、余程信仰深い方でなければ、このような施設の管理はやってられないだろうなと感じました。

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テント泊が一番気兼ねなく泊まれて良いのですが、せっかく重たいテントを担いで歩いていたのに、使う機会は結局2回だけ。
テント設営禁止になっているところも多く、事前に十分調べておかないと、テント泊の機会はなかなかありません。
でも、途中に「ここならば快適にテントを張れたのに」と思う場所も結構あって、もう一度四国遍路に出かけるとしたら、やっぱりテントを担いでいくと思います。

写真は、松山市近郊丈の淵公園の東屋です。
管理人さんが理解のある方で、本当は公園が閉園となる午後6時以降でなければテントを張れないのですが、暗くなる前にテントを張らせてくれて助かりました。

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こちらは足摺岬近くの遍路小屋で、宿泊もできます。
今回は休憩だけで利用させてもらいましたが、こんなところに泊まりながら遍路を回ると、もっと楽しい経験ができそうです。

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こちらは、高知県から愛媛県へと入る松尾峠にある松尾大師堂の内部です。
宿泊可能との情報もあったので、かんぬきで閉じられた戸を恐る恐る開けて中を覗いてみたのですが・・・。
写真では壁もまだ真新しいですが、山の中にポツンと立っている古びたお堂で、窓もなく、薄汚れて擦り切れたゴザ。
「果たしてここに泊まることができるだろうか」と自分自身に問いかけてみましたが、答えは「可」でした。(笑)

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普通の宿でも色々なところがありました。
あまり記憶に残っていない宿もあれば、はっきりと思い出せる宿もあります。
事前にネットの評判を調べてから予約していたので、酷い宿には当たりませんでした。

写真は吉良川町の「遍路宿蔵空間茶館」。
憧れの古民家に泊まれて最高。
できれば囲炉裏に火を入れたかったです。

途中で「ここだけは絶対に泊まってはだめ」と言う宿の情報も何件か教えてもらいました。
そんな宿は大体、掃除されていない、食事が酷い、宿の人間の態度が悪いとの3拍子そろったところみたいです。

無料であれば、相当酷い場所でも泊まる自信はありますが、お金を払ってそんな宿には泊まりたくないです。

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こちらは宇和島市郊外にあるへんろ宿もやい。
素泊り3000円と格安です。
素泊りの場合、コンビニ弁当とかビール等を持ち込むので、共用の冷蔵庫とか電子レンジがあれば本当に助かります。

食事付きの宿でも、ビールは持ち込むことが多いです。
かみさんが常に心配していたのは、宿の近くでビールを買うことができるかどうか。
近くに店が無ければ、10キロ手前からでもビールを買ってザックに入れて持って行きます。
私は別にビールが飲めなくても平気なのですが、かみさんにとっては毎日歩き続けるためのエネルギー源なのだとか。(笑)

主にお遍路さんを対象とした宿を遍路宿とも言いますが、そんな宿も減ってきているようです。
一番の理由は経営者の高齢化。
泊まった宿でも、「このおばあちゃんが亡くなったら、この宿はどうなるんだろう?」って、心配になるところが何軒かありました。
毎日の計画を考える時、適当な場所に宿が無くて、どうしようかと途方に暮れることが何度もありましたが、これ以上宿の数が減ると、歩き遍路自体が難しくなるかもしれません。

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それに代わって増えつつあるのがゲストハウス。
素泊りでリーズナブルに利用できる宿です。
写真は、高松市内のゲストハウスそらうみ。
こちらのオーナーさんとは、今年の紀伊半島の旅でたまたま同じゲストハウスに泊まった縁があって、今回利用しました。
そのオーナーさんは遍路のガイドもされていて、カヌーにも乗っていてと、色々なところで繋がっています。(笑)

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宿坊で一回だけ精進料理を食べました。
88箇所の寺の中でも、宿坊をやっている寺は少なく、その中でも精進料理を食べられるのは58番札所の仙遊寺だけらしいです。
でも、遍路道を歩くために沢山のカロリーを消費するのに、このおかずではそれを補うのは難しいかも。
玄米ご飯だけは、何杯もおかわりしました。(笑)

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食事付きの宿では色々と美味しいものも食べられましたが、その中でひとつだけ紹介するとしたら「農家民宿森本まる」かな。
泊まれるのは1日1組だけです。
写真は朝食、夕食は1品1品出てきたので、写真を載せづらくて。(笑)
決して豪華なものではありませんが、自分のところで採れた野菜を中心に、奥様が心をこめて作ってくれた料理が最高に美味しかったです。
土鍋で炊いたお米も激旨!

今回の宿泊費は全部合わせて42万5千円。
夫婦二人で50泊した旅としては、比較的安価で済んだかな?(笑)

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