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キャンプ場の無い町

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市町村の財政健全化のためにまず削られるものの一つが「文化」、との記事が今日の北海道新聞夕刊に載っていた。
例として紹介されていたのが歌志内市の郷土資料館である。
以前は職員が3人もいたのに、2005年からはそれが1人に減らされ、運営費も大幅減。閉館まではいかないけれど、 開館日数がかなり減らされるとのことだ。

数年くらい前までは、地方の町のこんな施設に入ると、 平日のほとんど入館者もいないようなところで数名の職員が暇そうに本を読んでいたりする風景を良く見かけたものだ。
それが夕張市の財政破綻をきっかけに、突然他の市町村でも財政健全化計画とかを作り始め、こんな施設が真っ先に見直し対象とされるのである。
しかし、ここまで追い詰められなければ、そのいい加減な運営方法を改められなかったと言うのが本当に情けない。

キャンプ場でもそんなところが昔は結構あったような気がする。
100円ほどの利用料金を徴収するために、平日の利用者が数名程度しかいないところに管理人を常駐させているようなキャンプ場である。
管理人をおかずに無料にした方が、経費を大幅に削れるはずである。
これまで散々そんな無駄なことを続けていながら、財政健全化ブーム?に乗っかって突然そのキャンプ場を閉鎖する。
その感覚には呆れるしかない。

これとは理由が違うのかもしれないが、今年も静内湖キャンプ場やエルム森林公園キャンプ場など、 私のお気に入りのキャンプ場が閉鎖されてしまった。
歳出削減の際、文化施設以上に真っ先に対象に上げられるのがキャンプ場だろう。
キャンプ場が無くなったって地元の人間はほとんど困らない。せいぜい、そこの管理等に携わっていた人の仕事が無くなるくらいのことだ。

でも、果たして本当にそれだけなのだろうか。
私の実家のある清水町のキャンプ場も数年前に閉鎖されてしまった。
民営の小さなキャンプ場があるけれど、これで清水町はキャンプ場の無い町となってしまった。
道内にキャンプ場の無い町が幾つあるのか、実際に調べたことはないが、それが増えてきているのは確実である。
キャンプ場が無ければ、旅人はただそこを通りすぎるだけである。
もちろん、他に民宿やライダーハウスがあるかもしれないが、私にとっとキャンプ場の無い町は立ち寄る機会の無い町と同じだ。

「旅人が何人か来たところで、町の財政には何の足しにもならない。」と言われるかもしれない。
勿論そうだけれど、文化施設もなくなり旅人にも見向きもされないような町、そんな魅力のない町に若者が住み着くわけもなく、 結果的に年寄りだけが残され、ますます町は寂れていってしまう。
最近の道内各地の様子を見ていると、そんな悪循環に陥って来ている気がしてならない。

自治体関係者の方にお願いします。
これからの北海道のことを考えると、キャンプ場はとても重要なファクターになります。
色々なタイプのキャンプ場をそれぞれの好みで自由に選択しながら、雄大な北海道の中を旅することができる。
そんな環境を守るためにも、早まってキャンプ場閉鎖等という結論に飛びつかないように、じっくりと腰を据えて検討してください。

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コメント(5)

ちょっと話がズレルかもしれませんが、私は全道の自治体運営キャンプ場を、全てボランティアのレンジャーによって
守られたら、もっとキャンプ場が良くなるんじゃないかと構想を練った事を思い出しました。水道やトイレ等の施設の保守は自治体が行いますが、当番のレンジャーが定期的に点検し担当自治体に保守を依頼するのが主な仕事です。
レンジャーは全道のキャンプ愛好家から募り北海道が公認し、お金を掛けることなくネットを利用し連携する。等など・・
未熟な構想で、悪い点も出てきますが、良くなる可能性も秘めていると思うのですが・・・。
それより道が、そんな事取り扱ってもらえませんよね。(^^ゞ

サダ吉さん、こんにちは。
非の打ち所のない素晴らしい構想だと思います。(笑)
キャンプ場の管理については、真剣に考えれば色々な方法が沢山ありそうですよね。
でも、大きな高規格キャンプ場になればそれなりに考えられていそうですが(ホントかな?)、町村が管理しているような小さなキャンプ場なんか公園の延長程度のものにしか思われていないので、その管理方法を真剣に検討するなんてことはまずありえない。
北海道にしたって、高規格オートキャンプ場のネットワーク云々のレベルでしか考えないでしょうね。

そもそもキャンパーがキャンプ場に求めるレベルは人によって全然違うし、何が良くて何が悪いのかは簡単には決められないと思います。
玉石混交するキャンプ場の中から、キャンパーの好みで好きなところを自由に選ぶことができる。
そんな選択の自由が保たれるように、あらゆるタイプのキャンプ場がこれからも存続することを望みたいですね。

ヒデさん、おはようございます。
私のくだらない構想に付きあってもらい、失礼いたしました。(^^ゞ
自治体にキャンパーの声を聞いて貰いたい・・・簡単なようで、意外と難しいですね。
本意は、キャンプ場を見直してもらいたい。それだけです。

私の町は数年前に何億円もかけたキャンプ場ができました。人工の砂浜をつくり、人工の磯を作り、ステージにコテージにレストランに・・・・・すぐ大波で壊れましたが(泣・笑)。
 毎年、1千万を超える赤字のようです。

 一方で、町財政は火の車で、はるかに少ない経費で維持できる山の中の静かなキャンプ場は閉鎖してしまいました。

 億単位の金は無駄にするが、数十万の金は出せない。「異常」です。

higさん、こんにちは。

私が呆れると書いたのは、まさにこんな行政の異常さなのですよね。

最近閉鎖されたキャンプ場は、ほとんどが僅かの維持費で営業を続けられるような場所ばかり。
大赤字の高規格オートキャンプ場は、止めるに止められず、ずるずると営業を続ける。
高規格オートキャン場を止めてしまえとは言いませんが、小さなキャンプ場を閉鎖してそれで自己満足しているような気がしてなりません。

困ったものですね~。

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