初めて本格的に作ってみたのがこのデイリーラック、パッチワーク通信社発行の「木工手作り教室」No.2にその作り方が載っていた。
1993年頃の作品である。
一番難しかったのが側板に棚板を取り付ける工程、板の途中に溝を切るものだから普通のノコでは加工できない。
このために小さなあぜびきノコを買ったのだけど、かなり苦労したと記憶している。
現在はルーターがあるので、こんな作業も楽勝だろう。
一番下に取り付けた隠し板の丸みもカンナとヤスリで加工したものだが、ルーターならば一発でできてしまう。
本に載っていたものと全く同じものが完成したが、ちょっとだけオリジナリティーを出すためにモミジの葉を木工ボンドで貼り付けてみた。
完成時はなかなか良い感じだったけれど、年月を経て現在はご覧のようにちょっとみすぼらしくなってしまった。
木工を始めるきっかけになったこの雑誌、創刊号に載っていたのを参考にして作ったベンチチェストが私の最初の作品になるが、これは所謂ただの箱。
苦労して完成させたこのデイリーラックで、少し自信がついたような気がする。
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