北海道新幹線の札幌延伸が5年間前倒しされ、2030年度に開業するのだとか。
もしかしたら、これで私が生きている間に家の窓から新幹線の姿を見られるかもしれません。
それでもやっぱり「北海道に新幹線はいらない!」との私の気持ちに変わりは無いです。
経済効果が何億あるとか、東京札幌の所要時間が何時間短縮されるとか。
その代わりに、SLが廃止され、ブルートレインも無くなり、ローカル線は廃線となって、札幌への一極集中がますます進み、地方はますますさびれ・・・。
それって本当に北海道のあるべき姿なのでしょうか?
もしも新幹線が開通すれば、私も乗ると思いますし、それが抗えない時代の流れなのでしょう。
でも、道民全員が新幹線大歓迎って風潮が、どうしても気に入らないのです。
確かに観光客も増えて、「北海道は素晴らしいところだ」と、今よりも多くの人から言われるかもしれません。
しかしそれは、観光地の姿だけを見ての評価です。
荒れた農地、崩れかけた廃屋、人気の無い商店街、忘れ去られたテーマパーク。
そこに美しさを見出すのは、私のような一部の変人だけです。
北海道で暮らす人間にとって、目にはしたくない風景だと思います。
それと新幹線は関係ないと言われるかもしれませんが、便利さだけを追い求めてきた結果の姿がそれなのです。
新幹線の札幌延伸は、それをますます助長するだけです。
新幹線のおかげで北海道が今よりも良くなるとは、どうしても思えないのです。
北海道の美しさは、自然ばかりではありません。
そこに人が暮すことによって作られる、美しい風景も沢山あります。
人のいなくなった土地を全て原始林に戻すと言うのならば、それは一つの良い選択かもしれません。
しかし、厳しい自然と闘いながら開拓してきた今の北海道の風景を失ってしまうことは、北海道民の一人としては耐えられないことです。
15年後、夫婦ともにまだ元気だったならば、フルムーンパスを利用し新幹線で東北の旅を楽しんでいるかもしれません。
いや、その頃になれば時間だけはたっぷりとあるのだから、新幹線なんか使わないでしょうね。
多分、鈍行列車の旅をしているかも。(^_^;
やっぱり私は、北海道には新幹線は必要ないと思うのです。
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