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究極の選択

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現在稼働中の原発は全国で54基中2基だけという状況。その2基も3月と4月には定期検査のために停止するとのこと。
個々人の考えは別にして、世の中の風潮だけは完全に原発廃止へと傾いているように見える。
世の中が一方向に向かえば向かうほど、「本当にそうなの?」って考えてしまうのが私のへそ曲がりなところである。
そうして考えていると、原発を認めるか認めないかは、共産主義か資本主義か、アッラーかキリストか、そんな選択が瑣末なこととなるくらいの究極の選択であると思えてきた。

日本の良心のような大江健三郎氏が、原発反対の集会で「核廃棄物を孫の代まで残すことになる」と発言しているのを聞くと、「確かにその通りかな」と思う部分もあった。
でも、もしもここで原発を全て廃止したとしたら、孫を通り越したもっと先の世代の子供達に人類は何を残すことになるのだろう。

化石燃料を使い果たし、川という川には水力発電所が作られ、平地は太陽光発電のパネルに埋め尽くされ、温泉旅館の隣では地熱発電所が白い煙を上げ、丘陵地帯には発電用風車が林立する。

飢えて餓死者が出る一方で、広大な畑では燃料用の作物が栽培され、山の木々は全て家庭用燃料として切り倒され、その後は砂漠化して風が吹く度に砂塵が舞い上がる。

まるでB級SF映画の一シーンの様だが、決して笑い飛ばすことのできない近い将来の姿だと思う。

今でさえ、発電用風車が北海道内でも次々に作られてきている。
私も、最初の頃は、丘の上に立つ風車の風景が好きだったけれど、これがそこらじゅうに増えてきたら話は別である。
景観破壊はともかく、渡り鳥だって危なくて飛んでいられない。

福島の原発事故をきっかけに、太陽光発電も土地の広い北海道で増えてきそうだ。
山の上から眺めると、どこもかしこもキラキラと光り輝く太陽光パネルで埋め尽くされている。これが果たして、水を張った水田がキラキラと光っているのと同じ風景なのだと割り切れるだろうか。

バイオ燃料は化石燃料よりも環境に優しいとされ、これまで食用作物が作られていた畑でバイオ燃料の原料となるトウモロコシやナタネが作られる。
もしもそこで普通に食用作物を作れば、どれだけの飢えに苦しむ人達を救うことができるだろう。

増え続ける世界人口、枯渇するのは確実な化石燃料、原子力エネルギーに頼らずに、今の生活を維持するのは絶対に無理である。
維持どころか、先進国並みの生活レベルまで向上したいと考えている人達が今でも沢山いるのである。

こんな状況で、原子力に頼らずにそれを可能とするためには、人口調整が必要になってくる。
その調整が、戦争か、自然災害か、気候の変化か、染色体の突然変異か、何によってもたらされるのかは分からない。
まあ、急激に上昇カーブを描く人口曲線が何らかの作用によりストップするのは、自然界においてもよく見られる現象なので、これについてはそれ程心配しなくても良いだろう。

核と言うパンドラの箱を開けてしまった人類。
今ここで原発を否定するのは、臭いものに蓋をして済ませる行為と同じである。
福島のようなリスクを知ったうえで、今後も核と向き合い続けなければならない宿命を人類は背負っているのである。

 

注)以上の内容については、私の思想的なものとは全く関係なく、ブログのカテゴリ通りの「雑感」として、頭に浮かんできたことをネタとして書いているだけです。(過激に反応しないでね)

無責任に言わせてもらえば、私に限っては原発を今すぐ全廃してもらっても全く構いません。
残りの人生約20年、今の生活レベルを3分の1にまで下げて生きていくことに何の抵抗もないですから。

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