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マッターホルンの頂

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さっぽろ駅を降りてビルの壁面に取り付けられた温度計を仰ぎ見るとマイナス8.4度。
久しぶりに経験する肌が痛くなるような寒さだった。
札幌では2年ぶりの寒い朝になったようだ。
それでも高だかマイナス12度を少し下回った程度である。
これで震え上がっているのだから、随分と軟弱になってしまったものだ。

職場まで歩きながら「高校生の頃はどんな服装で学校まで通っていたのだろう」と考えていた。
当時は十勝の清水町から帯広へ汽車通学、帯広駅から学校まで徒歩30分程度だったろうか。
朝の気温も普通にマイナス20度を下回り、息を吸えば鼻毛がくっ付き、息を吐けばそれが凍り付いて髪の毛やマフラーを白く染める。
そんな中を歩いていても、寒さを苦痛に感じた記憶はあまり残っていない。
今と比べてそれほど厚着をしていたわけでもないし、せいぜい長袖の下着を着ていたくらいだろう。
十勝に住む人間としての慣れなのか、それとも若さゆえのエネルギー代謝のおかげなのか、そんな寒さに触れる機会の無くなった今では、その理由も窺い知れない。

もう一つ思い出したことがあった。
昔の古い家では、トイレは家の中でも一番寒い場所に作られているのが普通である。
暖房が入っている訳も無く、室内と言えどもその寒さは屋外と大して変わりは無い。
便槽の中では、ウ○コがマッターホルンの形状で凍り付き、その頂は今にも便器から頭を出しそうな程にまで生長している。
軟らかいウ○コはその頂を更に高くして、硬いウ○コはその斜面を転がり落ちる。
用を足した後は、手で揉んで軟らかくした新聞紙で後始末をする。
現在は、暖房の効いた室内で、ぬくぬくとした暖房便座に腰掛け、用を足した後は温水がマッサージするかのように洗い流してくれる。
このまま昔にタイムスリップしたら、ウ○コをすることさえままならないかもしれない。
股割れももひきが生活必需品だった訳である。

そんな事など考えながら、ようやく暖房の入ったビルまでたどり着いてホッと一息の、今日の朝の通勤だった。

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コメント(2)

うんうん、思い出します、昔の事を。

実は札幌よりかなり気温が低くて、マイナス10度は当たり前、今朝は外の温度計がマイナス18度だったのですが、なんと!我が家の暖房ボイラーが日曜日に寿命で力尽き、今日の午前中にようやく代わりのものが設置されました。
日曜日から水曜日の朝まで、なんだか家の中でキャンプしてるような感じでした(^_^;)

kenjiの姫さん、こんにちは。

汚い話しですいません。(笑)

この冷え込みが厳しい時に暖房ボイラーが壊れるとは大変でしたね。
そんな時に、普段の何気ない生活がとても恵まれたものであることに気が付きますよね。

今朝は息子の車のバッテリーが上がってしまって、バッテリージャンプしようとしたら、私の車のバッテリーも上がってしまい、一騒動でした。(^_^;
山の中に入っている時にバッテリーが上がったら最悪なので、今のうちに新しいバッテリーに交換することにします。

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