「熊野古道を歩いてみよう」
今年の春に突然思い立ってから、古道の歴史を調べ、古道を歩ための体力を付け、そうして出かけた7泊8日の旅。
そのうちに詳細レポをアップする予定ですが、とりあえずは旅のダイジェスト版を作ってみました。
1日目
出発予定日の安い航空券が予約できず、予定を1日早めて、午後遅い便で関西空港へ。
古道歩きの途中に山食でも食べようと思っていたのに、空港でガスカートリッジを没収されたのにはまいりました。
翌日は高野山へ行くので、交通の便の良い新今宮のビジネスホテルに宿泊。
周辺の飲食店を調べてみて、ここは大阪の名所「新世界」の直ぐ近くなことを初めて知りました。
飲食店の情報は串カツの店ばかり。
そこでまた新世界では串カツが有名なことを初めて知って、夕食は「横綱」で串カツを。
かみさんは、ソースに付けるより「しょう油をかけて食べた方が美味しい」と言ってました。(^_^;
2日目
高野山の大門から奥の院まで歩いてきました。
織田信長、明智光秀、豊臣秀吉、石田三成、徳川家康の墓などが有って、人間も死んだら一緒なのかな?って感想です。(^_^;
高野山はもっと時間をかけて歩きたいところですが、今回は古道歩きがメインなので、半日観光の後は紀伊田辺に移動してビジネスホテル宿泊。
3日目
7時のバスに乗って滝尻まで移動し、いよいよここから古道歩きのスタート。
雨が降ったり止んだりの生憎の天気です。
写真は高原熊野神社境内の楠の巨木。
樹齢は1000年以上とか。
生まれて初めて見るような巨木で、感動しました。
近露から先は本格的な雨。
天売焼尻や礼文島で雨の中を歩くのには慣れていましたが・・・。
18キロ歩いて野中の民宿「のなか山荘」に宿泊。
4日目
朝7時から熊野本宮を目指して歩き始めます。
200m登っては200m下る、そんな繰り返し。
苔生した石段は濡れて滑りやすく、私1回、かみさん2回の尻もち。
おまけに捻挫もしかけて、危ないところでした。
写真は、伏拝王子から見える本宮。
昔の人達は、長く厳しい道程を越えてきて、ここから見える本宮の姿に思わず伏し拝んだそうですが、私も同じ気持ちでした。
22キロ歩いて熊野本宮に到着。
この日は「蒼空ゲストハウス」に宿泊。
夕食の出ない宿で、おまけにこの日は曜日の関係で、周辺の食事が出来る店も全てお休み。
しょうがなく、歩いている途中で食べるつもりだった山食がこの日の夕食となりました。
5日目
小雲取越を歩きます。
朝からかかっていた霧が晴れてきて、こんな光景が。
感動したな~。
13キロ歩いて「小口自然の家」に宿泊。
この日は距離も短く、高低差も小さく、楽勝でした。
6日目
難所の大雲取越を歩きます。
疲れは溜まっていますが、歩くのにもかなり慣れてきて、スタートしてからの800m近い一気の登りも何とかこなせました。
今回歩いた熊野古道の中では、ここが一番昔の面影を残しているような気がしました。
残念だったのは、先月の台風の影響で2箇所ほど通行止めになっていて、その区間は林道を迂回しなければならなかったことです。
この台風は、他でも熊野地方に大きな爪痕を残していました。
15キロ歩いて那智大社に到着。
人間の造ったものよりも、私はこの那智大滝の方に惹かれます。
4日間かけて70キロを歩き、最後に目にしたこの大滝の圧倒的な姿。
熊野の神に出会えたような気がしました。
この日は青岸渡寺の宿坊「尊勝院」に宿泊。
7日目
那智の朝日です。
大門坂を歩いてから新宮へ移動。
熊野川を川舟で下りました。
カヌーに乗っていると、エンジン付きの舟で川を下るのも何だかな~って気がしますが、まあしょうがないですね。(^_^;
でも、この日午後からの川舟のお客さんは私達だけ。
語り部さんの話しを聞きながらの1時間半の川旅は楽しいものでした。
新宮駅前のビジネスホテルに宿泊。
8日目
いよいよ最終日。
まずはゴトビキ岩を神体とする神倉神社へ。
熊野の神が最初に降臨した地とされていますが、ここへ来るとそれが信じられるような気持ちになります。
この後は「倒木危険」の看板をチラッと見過ごして、神倉山を縦走。
確かに看板のとおり危険でした。(^_^;
荷物を背負わないで山を登るのって、とっても楽ですね。
そうして夏のような暑さの紀州に別れを告げて、初雪の降ったばかりの札幌へと帰ってきました。
まだまだ書ききれない土産話が沢山ありますが、ホームページにアップするまでしばらくお待ち下さい。
ヒデさんおかえりなさい
楽しかったようでなによりです
足は大丈夫ですか?
そういえば・・・礼文トレッキングで知り合った方がガスカートリッジは空港で没収されるから民宿や郵便局留めで送るって話してたの思い出しました(゜o゜)
ご苦労様でした。朝陽、苔、夕陽、滝と全ての写真が太古の自然と歴史を現してるようで感動しました。先人達の道のりっていう事も手伝って感慨に耽りますね。気が付けば8日間って感じでしょうかね?(笑)詳細レポと数々の写真も楽しみにしてます。
m(≧∇≦)m イエイ!!
アサ妻さん、こんにちは。
幸い、足は大丈夫のようです。
途中泊まった宿では、足にまめが出来て歩けなくなった客が深夜の1時に到着したりとかの事件もあったようです。
歩いている途中に出会った外人グループの一人が、その後に犬に襲われて40針以上縫う大ケガをしたとか、熊野古道では何が起こるか分からないですね。
ガスカートリッジが駄目とは知りませんでした。
以前はガスストーブも没収の対象だったとかで、危なかった~。(^_^;
miki☆ponさん、こんにちは。
本当に感動で一杯の8日間でした。
同じ道を、数百年も前に、粗末な装備で歩いていた人々がいたことを思うと、感慨深いものがありますね。
中身が多くて、詳細レポは時間がかかりそうです。
ヒデさん、奥様、お帰りなさい。
とても楽しまれたご様子♪
5日目「小雲取越」、7日目「那智の朝日」のお写真はとても素敵ですね。
もちろんトップの絵もイイ感じで♪
小雲取越のお写真!!!
ボクらはあの絵のような風景に出会える瞬間をいつも夢みています。
いかがでしょ?歩きながら僅かな一瞬で構図考える楽しさは♪
帰宅されてからPC画面で画像を見ては一喜一憂されたのでは?笑
家財道具背負って歩く”旅”はやっぱりイイですね。
大きなザック背負った人を見るだけでそう想います。
すでにダウジェスト版だけでこちらも旅した気分♪
実を申しますと・・・
熊野古道はボクらも縦走スケジュールに入っていた地域でした。
なので「先越された~!!!」って感じです。笑
今からレポートとても楽しみにしています。
追伸 :
クリスマス、昨年同様サヒナで雪中野営します。
12(土)~13(日)我が家主催です。
ご予定ご都合つきましたら是非お越しください。
旅のお話でも♪
詳細はPooのブログで近々アップします。
B.J&Pooさん、こんにちは。
小雲取越の写真、多分にB.Jさんの屋久島の写真を意識してました。(笑)
でも、自分で良いな~と思えるのは小雲取越で日が射した時のと、那智大社での朝焼けだけでした。
熊野古道の雰囲気を上手く伝えられるような写真はあまり無かったです。
まあ、ほとんどが杉林の中の道なので、同じ様な写真ばかり写っていたこともありますが。(^_^;
確かに、ただ歩くだけでなく、ザックを背負って歩くのが好きですね。
そう言えば、宿坊で同宿だった人が徳島の方で、四国にも縦走するのに良い山があるみたいですよ。
ヒデ様・奥様
先日はご利用下さいまして、ありがとうございました。
また、色々不手際がございましたことと、
貴重な山食を消費させてしまい、申し訳ございませんでした…。
無事に北海道までお帰りのご様子で、何よりです。
本当に遠くから、熊野へようお越し下さいました!
気候や文化が北海道とはずいぶん違って
色々大変だったかと存じますが、
よろしければ、またお越し下さいね!
またいつの日か、お会いできますことを
楽しみにお待ちしております。
蒼空げすとはうすさん、旅行中はお世話になりました。
熊野の自然、文化、私にとって全てが新鮮なもので、良い旅でした。
食べる機会を失ってしまった山食も、そのまま札幌まで持ち帰ることなく役に立って良かったです。(笑)
今は、熊野の写真を見ながら旅の思い出に耽っています。
また何時か、熊野の地を歩いてみたいですね。
その時はまたよろしくお願いします。