法務省では、裁判員裁判で裁判員が、服装で予断を抱かないように、被告にネクタイと革靴風のサンダル貸与することに決めたそうである。
このニュースを聞いて「えっ?!」と驚いてしまった。
これではまるで、裁判員制度は被告の服装(その印象)だけで有罪か無罪か決められてしまうようなものであることを、制度を作った法務省が認めたようなものである。
私も、多くの人達がそうであるように、裁判員制度には疑問を感じていた。
ただ、決まってしまったからには、自分が裁判員に選ばれた時には、真剣に対応しなければならないとは思っている。
けれども、もしも自分が裁判員に裁かれる立場になったとしたらどうだろう?
下手をしたら、訳の分からないオバサンや、頑固な考え方しかできないそこらのオヤジに、自分の一生を決められてしまうことだって起こりえるのだ。
罪を犯した人間だけが裁判にかけられる訳ではない。
無実の人間であっても、いつ何時、裁かれる側に回ることになるかもしれない世の中なのである。
今回のニュースを聞いて、裁判員制度に対する不信感がさらに大きくなってしまった。
テレビで放送される内容を見ていても、自分が裁判員に選ばれた場合を心配している人ばかりだけれど、その裁判員に裁かれる立場になったとして考えれば、それでも制度に賛成する人は一体どれだけいるのだろうか?
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