フウマと一緒に散歩をしていた頃、両手を大きく振りながら黙々と歩いているおじさん、おばさんの姿を良く見かけた。
健康、ダイエット、メタボ対策など、それぞれの目標があってウォーキングに取り組んでいるのだろう。
ウォーキングは膝や足首への負担が小さいから、年を取った方やメタボ気味の方が、最初に取り組む運動に向いていると言われる。
腕を大きく振り、歩幅を広めにして、リズム良く歩く。
そうやって一生懸命がんばっている人達には申し訳ないけれど、私にはその黙々と歩く姿がとても格好悪いものに見えてしまうのである。
のんびりとした朝の時間が流れる堤防上の散策路、老夫婦がそぞろ歩きを楽しみ、ペット連れ同士が挨拶を交わす。
その中で、前方一点を睨みつけたまま口をへの字に歪め何かに取り付かれたように歩くその姿はとても違和感があるのだ。
ジョギングをしている人の方が、まだその景色に溶け込んでいるような気がする。
運動としての中途半端さ故か、傍からは無駄な努力をしているようにしか見えない故か、そこに悲哀さえも感じてしまうウォーキングの姿である。
今年になってから散歩を始めたとブログに書いていたけれど、もしかしたらそれは、この格好の悪いウォーキングだったのかもしれない。
腕を直角に曲げ、前後に大きく振り上げ、スー・スー・ハッ・ハッと呼吸音をたてながら、鬼気迫る形相を浮かべて大またで歩いている姿は、自分では散歩だと言い張っても、どう見たって必死にウォーキングに取り組んでいるおじさんである。
そうやって歩いていると、のんびりとした時間の流れる散歩道であっても、すれ違う人と挨拶する余裕なんて何処にもない。
ひたすら自分の健康維持のことしか考えていないのである。
先日、1時間ほど歩いてから、パソコンでその歩いた距離を調べてみたら、7kmにもなっていた。
その日は雪が少し積もって少し歩きづらい状況だったので、もしも雪が解けてアスファルト路面が完全に出ている時ならば時速8kmは出そうである。
これはもう、ウォーキングよりはジョギングの世界に入っているのかもしれない。
確かにそうやって歩いている時、途中でまどろっこしくなって走り出したくなることがある。
でも、実際に走ってみると直ぐに足が痛くなってきて、100mも続かない。
似たようなスピードでも、ウォーキングとジョギングはやっぱり別物の運動のようである。
雪が解けたら、散歩、いや、ウォーキングの他に自転車にも乗ってみようと思っている。
そうすれば一気に行動範囲が広がり、我が家からなら海までの往復も可能になる。毎朝、潮の香りを嗅いでから朝の食卓に付くような生活もできてしまう。
何だか「健康おたく」みたいな生活を送っているけれど、何処にも遊びに出られない日々なので、こんな事で気を紛らわすしかない。
今のうちにせいぜいウォーキングに励んで、体を鍛えておくことにでもしよう。
先日北広島のグラッセホテルの温泉に行った際、併設のトレーニングルームで汗を流している方々の姿が養鶏場の鶏の姿を連想させて以来どうもジムに足を向けるのが億劫になってしまいました。
筋肉トレーニングはよしとしても、走ったり自転車を漕ぐのは屋外のほうが気持ちよく、それが出来ない冬期間のことと考えれば納得がいくもののスポーツをしている美しい姿とは真逆だ、なんぞと考えながら恨めしく雨模様、曇天の空を眺めながらワインを飲んでいる私には語る資格はないか(^_^メ
コーさんこんにちは。
わざとらしい演出が鼻に付く如何にもNHK的な番組での、スロートレーニングをした後にウォーキングなどの有酸素運動をしたら効果が上がるとの話しを信じて、今朝は15分ほどのスロースクワット、スロー腹筋、スロー腕立て伏せをした後、暴風の吹き荒れる中、身の危険を感じながら、大きく手を振って30分ほどのウォーキングをしてきました。
年をとるともう形振り構っていられなくなるな~と我ながら思います。(^_^;