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東大雪の道

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北海道新聞十勝版に載っていた記事によると、糠平湖沿いにアーチ橋も渡れる散策路が来年完成するとのことである。
今年6月に糠平湖キャンプ場に泊まって、初めてこの付近をゆっくりと回ってみたけれど、なかなか魅力的な場所であることに気が付いた。
特に旧士幌線跡のアーチ橋群、緑に覆われた湖畔の風景の中にコンクリートの構造物が違和感なくとけ込み、かっての繁栄を思い出させてくれる。

糠平湖西側の線路跡は、これまでも草刈りが行われていてその一部が歩けるようになっていたみたいだが、これが北海道自然歩道「東大雪の道」として整備されるようである。
温泉街にある上士幌町鉄道資料館を起点として糠平川橋梁を渡る約0.7kmの区間は来年の春までに完成、そこから先、三の沢橋梁を渡り湖奥のメトセップ展望台までの8.5kmまでの区間は夏以降の完成の見通しだ。
「東大雪の道」は最終的に、鹿追町瓜幕~上士幌町三股・タウシュベツ川橋梁間を結ぶ総延長105kmの遊歩道になると言うことである。

写真を載せた糠平川橋梁と三の沢橋梁では、橋の上に手すりを付けてその上を歩けるようにするみたいだ。
新聞にはこの手すりの付けられた橋梁の写真が出ていたが、眺めて楽しむ橋として考えた場合、この手すりはかなり不粋ものに見えてしまった。
橋本来の機能が復活すると言うことは良いことなのだろうけれど、アーチ橋の上にまで草木が進入してきている様子は歴史と自然の力を感じさせてくれて、僕の好きな風景だったので、この草木が取り払われそこに手すりが付けられることを考えるとちょっと残念な気がする。
それでも、放っておけば朽ち果てるだけの古い橋が、こうして蘇るのは嬉しいことである。

さて、来年完成するこの遊歩道、果たして歩く気になれるだろうか。
結局、横を通る国道を車で走りながら、アーチ橋の部分だけ徒歩で歩く程度みたいな気がする。
それか、カヌーツーリングをしながら湖上からアーチ橋を眺めると言ったとこだろうか。

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