湖に沈んだ森や橋

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シューパロダムの完成により湖に沈んだ森や橋が、ダム湖の水位が下がってその姿を現している。
そんな話を聞いて、シューパロ湖に出かけてきました。
今回はカヌーからその姿を楽しむことに。
そのためには、天気が良くて風のない日に行くに限ります。
しかし、これがなかなか苦戦することに。

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まずは、湖面までカヌーを下ろすのに一苦労します。
この場所まで、道路から300m、標高差で30m。
カヌーカートも準備していましたが、カートを使えるような道ではなくて、担いで下ろしました。

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夕日に染まる風景を期待していたのが、雲が広がり、おまけに風も強くて、カヌーは早々に諦めました。
ちなみにこの橋は大夕張のシンボルだった白銀橋です。
今は立派な橋が架かっていますが、昔は夕張岳に行くのにこの橋を渡っていました。

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地上から、ダムに沈んだ町の跡を歩きます。
建物は残っていませんが、道路や地割から当時の様子がうかがえます。

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これは大夕張鉄道の鉄橋です。

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明日の朝に期待して、この日は鹿島眺望公園で車中泊。
新しい車での車中泊は快適でしたが、ここはちょっと怖かったです。
山の中は別に平気なのですが、人が住んでいた場所が近くにあると、そこで暮らしていた人達の魂がまだ漂っているような気がして、どうも落ち着かないです。

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翌朝は午前6時にカヌーを出しましたが、この朝も曇り空で、風も少し吹いていて、期待していたようなベタ凪の湖面とはなりませんでした。

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対岸にも道路の跡が残っていました。
これが夕張岳に続く道だったのかな。

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曇っていると橋の眺めもいまいち。

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午前7時を過ぎて、ようやく青空が広がってきました。
こちらは、夕張岳に通じる新しい橋です。

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昨日の鉄橋を、今朝は下から眺めます。
ダム湖の水が増えると、この橋も水没するとは信じられないです。

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青空が広がると橋の眺めも良くなりますね。

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次第にさざ波もおさまってきて、湖面に橋の姿が映り込みます。

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そしてもう一度沈んだ森へ。

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静けさに包まれ、なんとも不思議な空間でした。

当初の目的を達成できて満足して湖を後にしました。
でも、カヌーを再び道路まで担ぎ上げるのに、無茶苦茶疲れました。

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シューパロ湖に流れ込む夕張川の様子も見てきました。
夕張川って何時も濁っているイメージでしたが、上流部は清流なのですね。
カヌーで下ってみたいけど、上陸地点が難しいな~。

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帰りにシューパロダムにも寄り道。
三弦橋が頭だけ見えていました。
参考までにこの日のダム湖の貯水位は275.29mです。

なお、シューパロ湖でカヌーに乗るためには事前に利用申込みが必要となります。
https://www.city.yubari.lg.jp/kanko/miruasobutaiken/syuparoko.html