高橋農園初年

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去年の暮に今まで貸していた農地を売却し、古い母屋が建っていた敷地周辺を正式に自分の土地として(母親名義ですが)残しました。
そのために、今までは借り主の方で使ってくれていた畑も、自分で管理しなくてはならないことに。
この写真は6月30日にドローンで撮影したものですが、大体は土の部分が畑になっています。
面積的に家庭菜園のレベルを完全に超えていますね!

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こちらは去年の8月頃の写真。
古い母屋の敷地の一部を耕して畑として使っている程度でした。

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広がった畑を耕すためにはトラクターが欲しいところですが、昔使っていたトラクターは手放してしまったので、クボタの耕運機を新たに購入。
小型の耕運機でも、今までスコップで全部耕していたことを考えれば、作業効率は大幅にアップ。

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春先に堆肥を入れて、トラクターで一度起こしてもらったのですが、大型トラクターで走った跡は土が固く締まっていて、耕運機で耕すのも大変。
おまけに大きな石が沢山埋まっているので、耕運機が壊れてしまいそう。
結局はスコップで起こして、大きな石を片付けてから、耕運機を入れることにしました。

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その作業で出てきた石で、小さな法面の石積と畑の中の通路を作ることができました。

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こちらは今までの家庭菜園部分。
5つのベッドを作って、一番手前は防虫ネットをかけて葉菜類を栽培。
二番目のベッドは根菜類のダイコン、カブ、ニンジン、三番目は豆類のスナップエンドウ、サヤエンドウ、インゲンマメ、四番目はナス、ピーマン、シシトウの他にモロヘイヤとズッキーニ、五番目はキュウリとトマト、一番奥にはアスパラを植えています。

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トマトは桃太郎とミニトマトを植えましたが、出来は今一だったかな。
来年は広い畑の方に植えてみます。

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下の畑の半分には、左からヒマワリ、ジャガイモ3種、トウモロコシ、豆4種(大豆、金時、手亡、小豆)、紫つくね芋、ヤーコンを栽培してます。
トウモロコシと豆類は発芽が揃わず、その後の生育もパッとしませんでした。
これは、未熟な堆肥を入れた影響かもしれません。

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こちらは7月22日に逆方向から撮影したものです。
ヒマワリは東の方を向いて咲いているので、家の居間からは花が殆ど見えません。
これは大失敗。
ヒマワリの花は太陽に向かって動くものだと思い、この場所に植えても花は見られる予定でした。
しかし、ヒマワリが太陽の方向に向くのは花が咲く前の成長期だけで、花が咲いた後は東向きのまま変わらないのでした。

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これは8月4日の状況。
7月の降水量が少なかったので、トウモロコシと豆類には何度か灌水しました。
トウモロコシと大豆は何とか収穫できましたが、小豆は実を全く付けていなくて、手亡もほぼ全滅。
豆が残っていたので、この2種については別の畑に撒き直しました。

支柱を立てているのは紫つくね芋。
初めて作る野菜なので不安でしたが、何とかつるが伸びてきています。

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下の畑の残り半分は、耕すのに手間がかかり、少しずつ耕作地を増やしていきました。
メロンと小玉スイカを1株ずつ植えてみましたが、メロンは2つだけの収穫で糖度も今一。
一方、スイカの方は20個近く収穫できて、味も店で売っているものと変わらないくらい。
つるも伸ばし放題の放任栽培でしたが、コストパフォーマンスは今年作った野菜の中で一番でした。

その他にここの畑では落花生や漬物用のダイコンも作りました。
空いている場所にキバナコスモスやコスモスを植え、緑肥としてキカラシも育てて花後はすき込み。
来年用に、ランナーで増やしたイチゴとニンニクを植えています。

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牛舎が建っていた場所を耕して作った畑には、痩せた土地でも栽培できるカボチャとサツマイモを植えてみました。
一番奥にはタマネギが植わさっています。
ここは牛舎を解体したコンクリート殻など色々なものが埋まっていて、今のような畑にするのに2年かかりました。

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7月16日の様子です。
サツマイモはマルチをしている2つのベッドにシルクスイート、紅はるか、安納芋を植えてあります。
カボチャがどんどんと伸びていく中で、サツマイモの生育は遅れ気味かと思っていましたが、この後どちらも生育旺盛となり、この付近は伸びたつるで埋め尽くされました。

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この畑は、最初の写真では右下に写っている部分です。
敷地境界線を直角にしたところ、想定外に広い面積の畑がここにできてしまいました。
家から一番遠い場所になので、あまり手間がかからないようにとブルーベリーとラズベリーを植えてみました。
それと札幌の家で野良生えしていたアスパラを掘りとって、ここに持ってきました。
写真では左上に写っていますが、これが収穫できるようになっても家族だけでは食べ切れないと思います。
発芽に失敗した小豆と手亡をここに蒔き直したところ、こちらでは生育旺盛。

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これは小豆の収穫風景。
隣は手亡ですが、こちらも良く育っています。

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豆をこれだけ沢山収穫すると脱穀するのも大変です。
家にあった唐竿を初めて使いました。

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ジャガイモの収穫。
メークイン、キタアカリ、キタカムイの3種類を作りましたが、この量は家族3人では食べきれません。
地下ムロで貯蔵していても3月になると芽が伸びてきてしまいます。
来年は植える量を考えたほうが良いかも。

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カボチャは栗カボチャと雪化粧を作りました。
去年は貯蔵後半に腐れてくるものも多かったので、今年は貯蔵性の良い雪化粧も作りましたが、どうなるかな。

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タマネギは初めて作る作物。
スーパー北もみじ、北はやて、札幌黄の3種を作りましたが、痩せた畑で作ったので玉が小さいです。
特に札幌黄が情けなさ過ぎる。

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サツマイモは紅あずま、シルクスイート、安納芋の3種類を作りました。
写真は紅あずまです。
温暖化の影響で十勝でもサツマイモが作れるようになりました。
私は干し芋が大好きなので、今年の冬は干し芋食べ放題かも。

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ヤーコンも大量に採れました。
ヤーコンは漬物にしても美味しいし、貯蔵性も良いので、春までに全部食べきれるかな。
現在、干しヤーコンにチャレンジ中。

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初めて作った紫つくね芋。
どんな芋ができるのか楽しみで、掘り上げる時はドキドキしましたが、出てきた芋を見てビックリ!
こんな野菜、見るのは初めて!
種芋はメルカリで購入して鹿児島から送られてきたのですが、如何にも南国で作られている野菜っぽいですね。
すり下ろしたら凄い粘りで、箸で持ち上げられそうな感じです。
美味しいけれど、色はやっぱり紫。
見た目がちょっとね~。

ここでは紹介していませんが、ネギ類や西洋わさび、ウドも作っています。
果樹類では梅と栗が採れます。
シイタケは来年くらいから沢山採れ始めると思います。
リンゴとブドウの苗木も植えてありますし、スモモやナシも作る予定。
桃は十勝じゃ厳しいかな。

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家には地下ムロがあるので助かります。
ジャガイモ、カボチャ、ヤーコン、紫つくね芋、サツマイモ、ダイコン、ニンジンなどを保存中。

こんな感じで自給自足に近い生活をしています。
ただ、畑も広いので管理も大変。
雨が降れば、畑はあっと言う間に雑草だらけになりますし、畑以外の部分の草刈りにも手間がかかります。
田舎暮らしはやらなければならないことが沢山あるので、のんびりしていられないですね。