東芝日曜劇場 幻の街

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1976年に放送された倉本聰が原作・脚本のテレビドラマ「幻の街」が再放送されていた。
この前に放送されたのが倉本聰と是枝裕和の特別対談。
その対談の中で語られていたドラマの舞台裏などを知った上での視聴だったので、とても面白く見ることができた。

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二人の対談も面白かった。
この時代のテレビドラマは、ビデオテープが高価なために原盤テープを再使用することが多く、一度放送したらそれで終わり。
再放送されることもないので、思い切った作品を作ることができたと倉本さんは語っていたが、録画されるようになってからもその姿勢に変わりは無いような気がする。

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「幻の街」の舞台は小樽市。
1976年頃と言えば、小樽出身のかみさんがまだ高校生だった頃。
まだ埋め立てされていない小樽運河を見て懐かしがっていた。

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解体が取り沙汰されている北海製罐の倉庫も見えている。

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こちらは今も営業している純喫茶 光。

笠智衆が大部屋俳優だった頃、田中絹代は大スター。
そんな事もあって、笠智衆は田中絹代との共演を嫌がっていたが、田中絹代に一喝されて渋々承諾したのだとか。

ドラマの中で、笠智衆が田中絹代にキスをした後、スキップするシーンが有ったが、それは笠智衆の完全なアドリブだったらしい。

私の年代では田中絹代は殆ど印象にないのだけれど、対談の中で「前略おふくろ様」の話が出ていて、そのおふくろ役が田中絹代だったことを初めて知った。

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それにしても、桃井かおりとサブちゃんが恋人ってのも、全然似合わない。
まあ、この頃はサブちゃんも役者をやっていたので、こんな配役もありだったのかも。

桃井かおりの白痴的な演技。
久しぶりに見た気がする。

色々な意味で楽しめるドラマだった。