最後のアイスバブル

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氷の中に閉じ込められた無数の泡「アイスバブル」
阿寒湖で見られるという話しを聞いたことがあるので、一度見に行きたいと思っていました。
でも、雪が降ると埋もれてしまうので、見られるのは湖が凍って雪が積もるまでの僅かな間だけ。
そんなチャンスは滅多に無いだろうと半ば諦めていたら、今年の十勝地方は雪が少ないので、糠平湖でこのアイスバルブが見られると大きな話題に。
なかなか見に行く機会が無く、そのうちに雪も結構降るようになり、今シーズンはもう無理かなと思っていたら、1月30日付北海道新聞朝刊にアイスバブルの写真が掲載されたので、その日のうちに行ってきました。

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ところが、やって来た糠平湖は一面の雪に覆われていました。
新聞記事では、雪が風で飛ばされたところで見られると書いてあったけれど、そんな場所は何処にも見当たりません。

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それでも、湖面に積もった雪を除ければ、その下の氷の中にアイスバブルが見られます。
他のカメラマンが撮影のために掘ったと思われる跡が何箇所もあって、そこで写真だけは撮ることができます。

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もっと良い場所が無いかと思って、湖上をウロウロしていたら見つけました。

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湖の水位はかなり下がってきていますが、もっと水位が高かった時の氷が、丘の様に盛り上がった場所にまだ残っていて、その氷の中にもアイスバブルがあったのです。
新聞に載っていた場所は、ここのようです。

でも、氷の厚さが薄いので、期待していた様なアイスバブルではありませんでした。

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こちらは湖上の雪を除けたところで撮影したアイスバブル。
深い湖底から上ってくるバブルの方がやっぱり良いですよね。

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そんな訳で、今時期のアイスバブルの撮影には車用のスノーブラシが欠かせません。
表面の雪を除けられるし、カーリングの要領で氷の上をゴシゴシ磨けば氷も綺麗になるのです。(笑)

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アイスバブルの他にも、今時期の糠平湖ではキノコ氷も見られます。
湖の水位の低下とともに、湖面を覆っていた氷が樹木の切り株の上に取り残されたものです。

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色々な形のキノコ氷があって面白いです。

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気温の低い所なので氷も綺麗ですね。

この日の十勝は素晴らしい青空が広がり、当初の予定通り日高の山に登っていても楽しかったかもしれません。
でも、アイスバブルを初めて見られたので、糠平湖まで足を伸ばして正解でした。(^^)