瀬戸内海の多島美

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ここ数年、4月に北海道を離れて一足先に桜を楽しむのは我が家のお決まりのパターンになっています。
今年は四万十川桜マラソンにエントリーしていたので、それに絡めて3度めの四国の旅を予定していましたが、そのマラソン大会が中止に。
約2万人が参加する東京マラソンが開催されたのに、なんで地方の小さな大会が中止になるの?とは思いましたが、まあそれぞれ事情があるのでしょう。

予定していた旅を止める気にはならないので、以前から興味のあった瀬戸内海を回る旅を新たに企画し、3月27日から船中泊4泊を含めて22泊23日の旅を楽しんできました。
旅の途中に撮影した2500枚の写真の中から、多島美とも言われる瀬戸内海の風景写真を何枚か紹介します。

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1枚目も2枚目も香川県三豊市紫雲出山からの風景。
桜の名所としても知られている山で、桜越しに眺める瀬戸内海の風景が最高でした。

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どちらも広島県大崎上島の神峰山からの展望。
瀬戸内海の風景って、何時も霞がかかっているようなイメージなのですが、今回の旅でも空気が澄んで遠くの島まではっきりと見えるような日は殆どありませんでした。
でも、この霞が瀬戸内海の多島美をより幻想的に見せているのだと思います。

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同じ日、大崎上島の大串キャンプ場での朝の風景。
この日は特に霞の濃い日でした。

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徳島県鳴門市、鳴門スカイラインの四方見展望台から。
島に囲まれた海に浮かぶ筏にビックリ。
何か養殖しているのかと思ったら釣り用の筏らしい。

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高松港から小豆島へ向かうフェリーの上から。
水平線に浮かぶ沢山の船の姿。
これも私が瀬戸内海に持つイメージの一つだ。

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香川県高松市屋島の展望台「獅子の霊巌」から。
翌日に渡る予定の女木島(左)と男木島(右)が見えている。
と書いているけれど、写真を撮っている時は見ているのが何処の島なのか、殆ど分かっていない。

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女木島(鬼ヶ島)山頂展望台から。
香川県屋島の沖に浮かぶ大島や兜島などの島の集まり。
その向こうに見えるのは小豆島だ。

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香川県五色台から見える小槌島(手前)と大槌島。
この日は珍しく空気が澄んでいて、7キロ先の本土までハッキリと見えていた。
島旅をしていると、自然と「本土」という言葉を使うようになる。

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愛媛県今治市の北方で瀬戸内海に突き出した大角鼻。
そこの先端近くにあるキャンプ場から。
船の行き来が激しい場所で、一晩中船の音が聞こえていた。
上空を飛ぶのはヒヨドリの群れ。

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愛媛県大三島からとびしま海道の岡村島へ向かうフェリーの上から。
遠くに霞んで見えているのはしまなみ海道の来島海峡大橋。
多島美の風景の中には、島々を結ぶ橋の姿が時々登場する

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広島県呉市音戸の瀬戸公園展望台から。
右の方から突き出ている岬の辺りが、この日の朝までテントを張っていた大浦崎公園になる。

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広島県竹原市から大崎上島へ向かうフェリー上から。
島全体が工場群に覆われた契島は、世界遺産でもある長崎の軍艦島の現代版といった感じだ。

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広島県大崎上島大串キャンプ場から。
キャンプ場の前には沢山の島影が重なり(一部には本土も含まれる)、海と空が接する水平線が見えない。

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旅の最終日、兵庫県赤穂御崎から最後の瀬戸内海の風景を楽しんだ。

こうやって写真を並べてみると、霞んだ写真ばかりで見栄えがしないですね。(笑)
まあこれが、本来の瀬戸内海の多島美と言われるものだと思います。
この風景に朝日や夕日が絡んでくると、もっと美しい風景に変わります。
それはまた次の機会で。