インフルエンザと比較して感染者数、死者数が圧倒的に少ない新型コロナウイルスは恐れるものではない。
コロナ対策は「集団免疫の獲得」と「重症者に絞った医療」の二つに絞る。
これを聞いて鼻で笑うような人、コロナ脳になってしまった人、そんな人達にこの本を一度読んでもらいたい。
それでも、これまでと同じくコロナを恐れ続けるのならそれはそれで構わない。
少なくとも、マスメディアから垂れ流される情報だけで物事を判断しているよりは、まともに考えられるようになると思う。
このコロナ論の大部分は、新型コロナの第一波が流行している頃に書かれたものである。
私も小林よしのり氏と同じ様な考えでいたけれど、当時はそんなことを口にすれば袋叩きにでもされそうな雰囲気があった。
そんな中、決してブレることなく自分の考えを言い続けた氏には頭が下がる。
私でさえ、「そこまで言い切って、もしも新型コロナの死者数などが激増したらどうするんだ?」と心配したものである。
そんな心配は杞憂だったようで、今の状況を見れば氏の言葉に間違いがなかったことが良く分かる。
この本の中で小林よしのり氏が本当に伝えたかったことは、新型コロナのことやマスコミ批判ではなく、簡単に全体主義に進んでしまいそうな日本国民に対する警告じゃないだろうか。
大都市での第二波は、自粛行動やマスクの着用とは関係なく収まりつつあるみたいだが、次の第三波はまだ集団免疫の出来ていない地方で拡大するような気がする。
GoToトラベルキャンペーンで除外されていた東京の人達が、一斉に日本中に遊びに出かけるのである。
しかし、それを恐れることはない。
老人やリスクを抱えた人を守り、重症者に絞った医療を徹底すれば、そのうちに第三波も自然と治まるだろう。
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