閉校4年後の弁華別小学校

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2016年3月に閉校となった当別町立弁華別小学校。
それから4年が経過した小学校のグランドはタンポポとデージーに覆われていた。
当別川の川下り、道民の森でのキャンプや登山、そして当別丸山などでのバックカントリースキーへ出かける時には、何時もこの弁華別小学校の前を通り過ぎる。
久しぶりに寄り道してみたが、子供達の歓声が消えた校舎は徐々に廃屋化が進んでいるようだ。

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一面のタンポポに覆われたグランドと木造の校舎。
風景としては美しいけれど、この小学校の卒業生にとっては悲しい風景に思えるのかもしれない。

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開校は1892年(明治25年)、現在の校舎は1937年(昭和12年)に落成。
現存する木造校舎としては旧増毛小学校に次いで道内2番めの古さである。
昔の小学校には必ずあった二宮金次郎の銅像。
台座はボロボロだけれど、その上に立つ銅像は補修でもされたのか、結構新しい感じだ。

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木造の校舎はやっぱり味がある。

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窓から中を覗くと、使われていた備品類がそのまま乱雑に積み上げられていた。
言葉は悪いけれど、まるで夜逃げした後のように見える。
多分、学校が閉校になった場合、片付ける予算も付かないので、旧校舎が何かに利用されない限りは、こんな形で放置されるのだろう。

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体育館の建物。
雪の多い土地なので、補強されているのだろうか。

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校舎と体育館は2本の廊下で繋がり、その間が中庭になっている。
私が通っていた小学校にもそんな中庭があったので、廊下の窓から覗き込みながら懐かしさを覚えた。

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2007年2月、雪に埋もれた校舎。

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2013年11月。
もしかすると、この頃から春にはタンポポに覆われていたのかも知れない。

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使われなくなった建物は一気に痛みが進む。
こんなに立派な木造校舎、何か良い利用方は無いのだろうか。