山陰九州の旅(万田坑編)

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今回の旅で一番良かったのが、この三池炭鉱万田坑かもしれません。
多分に個人的な趣味が影響していますけどね。(笑)
この万田坑は「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録されている中の一つです。
有名な軍艦島もこの中に含まれ、今回の旅で訪れた萩の反射炉等も同じ種類の世界遺産となっています。
世界遺産かどうかは別にして、廃坑フェチの私には最高の場所でした。

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ガイドの方の説明を聞きながら見学するのって、あまり好きじゃないのですが、訪れる人も少なく、ボランティアガイドの方が勝手に付いてきて説明してくれます。
でも、この方は以前にここで働いていた炭鉱マンの方だったので、興味深い話を沢山聞かせてもらえました。

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この万田坑は採炭は1951年に終わっていますが、その後坑内管理等ために1997年まで施設が維持されていました。
廃墟としては比較的新しい部類に入ります。

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そのために、私に言わせれば絶妙の寂れ方なのです。
この写真を見ても、トタン屋根の傷み具合が、今が旬と言った感じですよね。(笑)
新しすぎても面白くないし、あまり寂れ過ぎると、廃墟感が増すだけ。

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回りに転がっている金属の廃材も、まるで芸術家が考えながら配置でもしたかのように見えます。
赤錆も良い具合に浮いてきてます。

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錆具合、ツルの絡み具合、まるで芸術作品ですよね。(笑)

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この建物が機能していた頃の様子が浮かんできます。

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この風呂桶とイスは演出でしょうけどね。(笑)
ちなみにこの桶はゴム製です。
風呂が混んで桶が足りなくなると、投げて渡したりするためゴムでできているのだとか。

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中に残されたこんな表示も当時を忍ばせるアイテムです。

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線路が残っているのも良いです。

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建物単体としても美しいですよね。

世界遺産に登録されたのは2015年で、周辺に観光地も少ないので、訪れる人もそれ程多くは有りません。
長崎の軍艦島ツアーに参加するより、こちらの方が面白いかもしれませんよ。