流氷は見られなくても

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今年の流氷は久しぶりに元気が良く、平年以上の広がりでオホーツク海を覆っている。
このチャンスを逃すまじと、条件さえ良ければ流氷三昧の3泊キャンプをするつもりで道東へ。
しかし、肝心の流氷は南風に流され沖に離れてしまったようで、その姿は見られず。
天気も悪くなってきて、3泊の予定を1泊に切り上げて、すごすごと帰ってきました。
でも、初めて冬に利用した1泊目の野営地では、期待していた通りの美しい風景に出会えて、大満足の道東遠征となったのです。

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その野営地は、9年前の秋に最高のキャンプを楽しめたあの場所です。
最初は雲に覆われていた空も、テントを張り終える頃には青空が広がってきました。

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尾岱沼のトドワラは殆ど消えてしまいましたが、この付近のトドワラは今が一番良い雰囲気になっているのかも。

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次第に日も長くなってきましたが、午後5時前には太陽も沈んでしまいます。

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午後7時を回ると月が昇ってきます。
前日は雲に隠れて見られなかったスーパームーン。
天気が良ければ、この場所で見るつもりでしたが、1日遅れでも十分に明るい月です。

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この写真を撮るために、朝の4時半前にシュラフから抜け出すのは、かなり気合が必要でした。

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流氷のない海ですが、その表面はシャーベット状の氷に覆われています。
そのために、ねっとりとした波になって、朝焼けに染まるその波の姿は感動的でした。

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沼地の上を横断してトドワラへ行きます。
朝はさすがに凍っていましたが、日中は表面に水も浮いていて、この上を歩くのはなかなかスリリングです。

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そして一番最初の写真を撮ったのは午前6時20分頃。
トドワラの中から昇ってくる朝日、期待していた通りの風景でした。

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暫くトドワラの中をさ迷い歩きました。

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そしてバリバリに凍ったテントの撤収。
中も結構濡れていて、このテントであと2泊するのは辛いなと思ってましたが、結局はこの1泊で終了。

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車を停めてあった辺りには、はぐれ流氷も結構浮かんでいたのですが、この後に向かったオホーツク海には流氷の姿は全くなし。

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その日の海氷解析図。
これだと流氷も接岸しているはずなんだけど、ちょっとした風向きで流氷は動いてしまうのですね。
流氷を見るのは本当にタイミングが難しいです。