東山魁夷が「京洛四季」の中で描いた作品の場所を、ある写真家が実際に訪ねて撮影する。
そんなテレビ番組がきっかけで、番組の中で紹介されていたこの本を直ぐに買ってしまった。
東山魁夷の絵と、川端康成の小説の中からその絵の場所に関連する文章の抜粋、そしてその場所の地図が乗っている。
帯には「京都を巡る新しいガイドブック」などと詳細されている。
一通り読み終えて、この本を抱えて再び京都に行ってみたくなった。
これまでの3度の京都旅行で、名前の知られている寺社はほぼ回り尽くしている。
でもそれは、ただ駆け足で回っただけ。
京都の空気をもっと肌で感じてみたい。
次に京都を訪れるとしたら、ウィークリーマンションでも利用して1~2か月くらい滞在して、じっくりと京の町を歩いてみよう。
そんなことは前から考えていたけれど、この本がそんな考えをもっと強くしてくれた。
でも、それを実行に移すのは、私がもっと年をとってからになりそうだ。
東山魁夷が京洛四季を描いたのは川端康成にすすめられたから。
初めて知った。
そもそも、京洛四季も全作品を知っているわけじゃないし、川端康成の小説は一冊も読んだことが無い。
この本にも載っていた「たまゆら」とか「古都」でも読んでみようか。
色々と新たなきっかけを作ってくれる本だった。
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