これは舟のせいなのか

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ダウンザテッシスペシャル2018に参加してきました。
天塩川の名寄から天塩までの151キロを四日間かけて下ると言うイベント。
一番長い距離を漕ぐ日は、一日で57キロも漕がなければなりません。
残念ながらその日は、雨と風が酷くて中止となりましたが、長距離を漕ぐこと自体は大した問題ではありませんでした。
しかし、問題は全く予想外のところに潜んでいたのです。

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それにしても凄い数のカヌーです。
壮観ですね。

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こちらは昼の休憩で上陸した新問寒別のカヌーポート。
昼食は4日間とも主催者の方で用意してくれます。
ちなみにこの日はカレーでした。

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初日は34キロ漕いで、びふかアイランドカヌーポートに上陸。
ダウンザテッシって、天塩川をみんなでのんびりと下るイベントだと思っていましたが、全く違いました。
昼食休憩以外は、水を飲む時間も取れないくらいにひたすら漕ぎ続けなければなりません。
舟の上で一服でもしようものなら、あっと言う間に最後尾になってしまいます。
過酷な釧路川100キロカヌーマラソンと、大して違いがない気がしました。(笑)

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宿泊はびふかアイランドの多目的広場。
ちなみに、3泊分の夕食も全て用意されキャンプ場の使用も無料、地元温泉の無料券や割引券も付いてます。
4日間通しての参加費は2万円。
最初はちょっと高いかなと思ってましたが、この内容ならば逆に安いくらいです。
内容で比較したら、マラソン大会の参加費の方が高く感じます。

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2日目のびふかアイランドから中川町ナポートパークまでの57キロは、雨と風、そして川の増水により中止。
天塩川なので、これでも十分に下ることはできますが、参加者全員の安全を考えると中止もやむを得ないです。

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中止になったおかげで、天塩川の近くにある砂澤ビッキ記念館に立ち寄れたのは幸運でした。
砂澤ビッキについてはアイヌの彫刻家程度の認識しかなく、勿論ここに移り住んで制作活動をしていたことなど知るわけもありません。
エコミュージアムおさしまセンターの看板を見てたまたま立ち寄っただけです。
その素晴らしい作品の数々にすっかり魅せられました。

記念館の駐車場はカヌーを積んだ車ばかり。
天気が悪いのに次々にお客さんがやってくるので、館の方も驚いていたでしょうね。(笑)

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川下りは中止になっても、昼食、夕食は予定通り提供されます。
かみさんはこの日のくじでハスカップワインを当てていましたが、私は昨日の抽選会から、くじ運には見放されてたようです。(^^;

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開催が危ぶまれていた3日目も、何とか予定通りに下ることに。
川はまっ茶色に濁り、カヌーと一緒に流木も流れていきます。

この日は天塩川名物の風との戦いにもなりました。
漕ぐのを止めると後ろに戻されそうなので、相変わらずひたすら漕ぎ続けるだけです。

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ゴール近くになってようやく青空が広がってきました。
この日は念のためにドライスーツを着て下っていたので、途中まで曇っていたのはありがたかったです。
気温は低くても、マジ漕ぎしてますからドライスーツの中は汗だくなのです。

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キャンプ地は一足早く河口まで移動して、鏡沼の海浜公園泊。
ここもキャンプ場ではなく公園の広場を利用させてもらいます。
眺めも良くて、今回で一番快適なキャンプを楽しめました。

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そして迎えた最終ステージ。
本来ならば向かい風に一番苦しめられる区間なのですが、この日は風も弱く、利尻島やオントルイの風車群を眺めながらゴールを目指してゆったりと下っていきます。

いや、全くゆったりではありません。
この日も必死に漕ぎました。
必死に漕いでいるのに、女性ペア、お年寄りペア、親子ペアのカナディアンにどんどん置いていかれます。
1日目、3日目も他の舟よりも遅れがちでしたが、この日は遅れがちどころか、完全に引き離されてしまいました。

川下りの経験も長く、体力だって同年齢の人よりはあるつもりだし、パワーは無いですがそれなりの技術は身に付けているつもりです。

それなのに付いて行けないのです。
途中で追い抜いていったカナディアンのペアを観察していたら、漕ぎはたらたらしているしスターンマンは時々漕ぐのをさぼっています。
それなのに一生懸命漕いでいる私たちより早いのです。

これはもう、舟のせいだとしか考えられません。
今回は大きな舟の方が楽だろうと思って、ボロボロのフリーダムを持ってきたのが失敗でした。
まあ、フリーダムに見切りをつけるのには、今回のダウンザテッシが良い機会だったのかもしれません。

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そんなこんなで、最終日は18キロ漕いで天塩川河川公園にゴール。
151キロを一気に下れなかったのが心残りでしたが、初参加のダウンザテッシ、とっても楽しめました。

ちなみに来年のダウンザテッシは、今回下れなかった区間をやるみたいですよ。