全道を暴風雪が吹き荒れた二日間。
その翌日なのでちょっと厳しいかなと思っていたら、予想に反して青空も広がり、風もほぼ無風。
雪も良くて、樹氷も綺麗で、これは大当たりかなと喜んでいたら、一つ誤算が。
さあ滑ろう!と勇んだ途端にホワイトアウト。
前が見えないと滑ろうにも滑られません。
出かけたのは羊蹄山の喜茂別コース。
ここには駐車場所が無いため大型アルミスコップを車に積んで行きましたが、除雪されていたので助かりました。
日は射していますが、この時点で羊蹄山の姿は見えません。
でもきっと次第に晴れてくるはずです。
途中で曇ってしまいましたが、こんな樹氷の間を滑れるのなら文句はありません。
これ以上登ってもガスに包まれてしまいそうなので、1240m付近から滑り降りることに。
ガスが出てきてしまいましたが、それが薄くなった瞬間を狙って滑り降ります。
雪質も最高。
スプレーを派手に巻き上げながら豪快に滑りたいところですが、見通しがあまりきかないので、スピードも出せないし、他のメンバーとはぐれないように途中で止まらなければなりません。
などと言っていられたのは最初だけ。
直ぐに完全なホワイトアウト状態に。
目の前に最高のオープン斜面が広がっていそうですが、何も見えないので怖くて滑れません。
待っていてもガスが晴れそうな様子は無し。
GPSのおかげで滑る方向だけは分かります。
こんな時、GPSは本当にありがたいです。
真っ白な風景の中にぼんやりと霞んで見える樹木の姿を頼りに、少しずつ滑り降りたのでした。
下まで降りてくると気温はプラス。
上ではパウダーだった雪も、重たい湿雪に。
3月に入って、これからは良いパウダーに巡り合えるチャンスも減ってきそうですね。
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